Web3プロダクトへの再挑戦
はじめまして!Datachainの伊藤です。
2024年10月にフロントエンドエンジニアとして入社し、現在はクロスチェーンブリッジのTOKIの開発を行っています。
入社エントリとして、これまでの経歴とDatachainを選んだ理由、そしてこれから何をやっていくかについて書いていこうと思います。
これまで
大学院修了後、私はSNSを通じて知り合った仲間とプロダクト作りをはじめました。新卒として会社に就職する道ではなく、自分たちでゼロから事業を起こそうとする道を選びました。
大学の頃にmixiやfacebook、LINEといったサービスが登場しはじめ、PCやスマートフォン上で動くプロダクトがコミュニケーションの形を変えていったように、そのようなプロダクトを生み出していきたいと感じるようになったのがきっかけです。
その仲間たちとのチームは1年ほどで解散することになったのですが、ほぼ全てを一人で構築していったWebサービスの開発や、ターゲットユーザとの交流など、やりたいことを実現する難しさと過程の楽しさを同時に学ぶことがきました。
それからもスタートアップを中心に働き、2021年末に米国の企業とグローバル向けの暗号資産取引所の開発を進める河津桜ソフトに入社しました。2023年の秋にローンチした取引所を始め、複数のプロダクトの立ち上げにもリードフロントエンドエンジニアとして携わりました。
転職のきっかけ
運用や新規機能の開発を進めていた2024年、取引所などのプロダクトを含めたプロジェクト本体の撤退に向けた話が社内で進み始め、そこで転職を考えるようになりました。
このプロダクトに対して、私自身やり切ったと言えるのかを考えてみると、要件に対してフロントエンドエンジニアとして構築していったコードには自信を持てる一方、ユーザが必要としていた機能を提供できていたか、私たちが提供したい価値が100%伝わるようなUI UXになっていたか、の2点についてはもっとできることがあったのではないかと感じています。
もっと深くプロダクトというものに向き合える環境に身を置いてチャレンジを続けたいと、スタートアップを中心にカジュアル面談を申し込んでいました。
ブロックチェーン間通信技術の研究開発を進める代表的存在であり、それを活かしたプロダクト開発を行っているDatachainを知ったのもこのタイミングでした。前職でも同じようにWeb3のプロダクトを作っていた経験からDatachainに興味を持ちました。ブロックチェーン周辺技術の複雑さ、クロスチェーン取引が可能していく課題の大きさ、そしてそこにチャレンジしていく面白さがどういったものか、面談や面接で話を伺っていくことでクリアになっていきました。
Web3という言葉の定義のように、ブロックチェーンによってプロダクトのあり方が変わっていきます。それは当然、ユーザが求める機能やプロダクトが提供できる価値、UI UXにも変化をもたらします。
Datachainが探していたのは正社員として、より良いプロダクトづくりのため実装や文化面でリードできるフロントエンジニアでした。「より良いプロダクトづくり」、まさにそこにチャレンジしていきたいと強く感じ、入社を決めました。
Datachainに入社
入社日、諸々のガイダンスとランチを終え、ワークショップに臨むタイミングで開発チームの皆さんとお会いしました。全員が一堂に会している場から、ものすごい実力者たちが集っている、そんな迫力・オーラを感じたのを覚えています(笑)。ワークショップ、AMA、懇親会と怒涛のように1日の時間が過ぎていったのですが、スタートアップの熱さをこの初日に体感できたのは非常に良かったと感じています。
オンラインでのリモート主体に戻っても、プロダクト・技術をより良くしようと改善を重ねていく姿勢や、目標達成に向けた議論(QCDの優先順位決定など)が文化として浸透しているのを日々感じています。
また入社日に話す時間が取れなかったため、別のタイミングで開発チームのみなさんと1on1をさせていただきましたが、改めてフロントエンド領域に対する期待の大きさを感じました。この期待に応えていけるようやっていきたいです。
これから
Datachainが開発を進めるTOKIのプロダクトを通して感じる面白さは、私たちがこれまで慣れ親しんでいるプロダクトで行われているような表現を、ブロックチェーンが絡む複雑で難しい機能要件でも同様に実装することにあると思います。
すでにクロスチェーンブリッジを行うことができるプロダクトが複数存在する中、後発のプロダクトで世界のシェアを取りに行く目標がTOKIにはあります。ユーザに違和感ではなく、クロスチェーンでの取引体験の素晴らしさを伝える。高い技術力が不可欠になってきますし、より良くを目指して改善を重ねていくことで、TOKIのその目標を後押しできる重要な仕事だと感じています。
またコードの設計や実装といった一般的なフロントエンドの領域に縛られず、新規機能の要件の整理やワイヤフレームの考案といった画面設計にもどんどん関わっていけているので非常にやりがいを感じています。
まだまだ技術分野など知らないことも多いので、その過程も楽しみながら働いていきたいですし、良いプロダクトが開発できるような体制づくりをしていきたいと思います。