ブロックチェーン未経験からDatachainへ:半年の振り返り
はじめまして。Datachainの田中です。
2024年7月に入社してから、約半年が経過しました。
現在はSREチームに所属し、インフラ構築や運用の業務を担当しています。本記事では、入社までの経緯や、ブロックチェーン業務未経験者がどのように知識を習得し、業務に携わっているのかを簡単にまとめます。
これまでのキャリア
私はこれまで、金融やテレコム、流通業界などのSI案件を中心に開発エンジニアとして経験を積んできました。具体的には、要件定義から実装、運用保守に至るまで幅広い工程を担当してきたほか、ソーシャルゲーム運営会社やフリマアプリ企業でのマイクロサービス開発・運用に携わってきました。インフラ監視ツールや運用ツールの開発も行っていたため、クラウド上でのシステム運用やInfrastructure as Code(IaC)といった分野にも馴染みがあります。
一方で、ブロックチェーン技術については縁が薄く、以前在籍していた会社にブロックチェーン関連の部門があったものの、実務レベルで触れる機会はありませんでした。
転職のきっかけ
2023年12月頃、転職サービスを通じてDatachainの存在を知りました。当初は「ブロックチェーン分野に関する知識が少ない」という点でハードルを感じていましたが、採用面談を通じてプロダクトや事業内容、技術スタックに興味を持つようになりました。
最終的にオファーをいただくことができたため、さまざまな要素を考慮しました。その結果、未知の技術分野に携われることに魅力を感じ、入社を決めました。当時の職場は労働環境としては問題がなく、転職自体を迷う部分もありました。しかし、今後のキャリアを考えた際、新たな知識や経験を得られるDatachainでの役割に可能性を感じました。
最終的に決断の背中を押したのは、自分が『コンフォートゾーンを抜け出す』必要性を強く感じたからです。安定した環境に留まるのは居心地が良い一方で、成長のチャンスを逃しているのではないか、そんな疑問があったからです。
ブロックチェーンの世界へ:挑戦と学びの毎日
入社直後は、オンボーディングとして決まったプログラムがあるわけではなく、OJTを通じて徐々に技術やプロダクトの知識を吸収していく形をとりました。
またブロックチェーンが未経験であることを踏まえ、社内でも技術的なサポートを得ながら業務を進めています。
これまでの学習内容や実務
・Ethereum関連の基礎知識
・「Ethereumとは何か?」という基本的な概念の理解
・各種ツール(gethやlodestar)を使用してテストネットを構築
・スマートコントラクトの基礎
・Solidityおよび開発ツールHardhatの使い方
・SRE業務としての実装・運用
・Kubernetesクラスタ上でのマニフェスト管理、Terraformによるリソース
構築
・TOKI やその他案件のインフラ構築、運用
・技術的な調査や、対応
SREチームの業務はすべてがブロックチェーン特化ではなく、クラウドインフラなど、これまでの経験を活かせる部分が多いです。
現時点では、未整備な部分に取り組む機会もあり、必要に応じてツール類を自作したり、既存のソリューションを導入・検証したりしています。
半年を経て感じたこと
Datachainに入社して半年が経過しましたが、ブロックチェーンの原理や関連する技術要素についてはまだまだわからないことばかりです。入社時は半年くらいは仕方ないか思っていたものの、まだまだ道のりは長いです。
しかしながら、着実に知識の幅が広がっていると考えています。
今後の展望
次の半年では、ブロックチェーンに関する理解をさらに深めると同時に、SRE領域での経験をもとに社内の運用体制を強化していきたいと考えています。
TOKI の次のステップについても、SREチームとして果たすべき役割が多く存在します。
将来的には、より安定的かつ効率的な運用ができる仕組みを整え、Datachainの技術的な成長に寄与していきたいと考えています。
まとめ
本記事では、ブロックチェーン未経験であった私がDatachainに入社してからの約半年間を簡単に振り返りました。未知の分野に挑戦することは新鮮な学びの連続であり、新たな可能性が生まれることを実感しています。今後も基礎的な技術理解を深めつつ、SREチームの一員として、Datachainの事業を支えていきたいと思います。