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Datachain会社紹介資料アップデートの裏側

エンジニアリングマネージャーの新田です。

先日、会社紹介資料をアップデートしました!

今回、この記事では資料アップデートの裏側と、資料内容の一部をご紹介していますが、詳しい内容が気になった方はぜひ会社紹介資料を読んでいただければ幸いです。


事業と技術の範囲が大きく変わった会社紹介

以前の会社紹介資料を作成した約3年前からは、事業・組織フェーズが大きく変化しました。

  • R&Dに加えて、2つの重要事業を推進していること

  • Datachainにジョインいただきたい方の層が広がったこと

今回、これらの変更を会社紹介資料に落とし込む必要があったのですが、伝わる内容に刷新するには難しい点もありました。

過去の会社紹介資料ではブロックチェーンのコア開発に携わっていただくことを想定していたので、大抵の方が関連知識を一定持った状態で採用ステップに乗ってくれていました。

しかし現在のDatachainは、これまで取り組んできたR&Dの成果を土台に、次のフェーズとしてWeb開発の重要性も高まってくる時期を迎えています。この変化に伴って、従来のWeb開発領域で活躍しているエンジニアの方々にも私たちの事業や技術の魅力について知ってもらう必要があり、そのツールのひとつとして今回の資料アップデートがありました。

ただブロックチェーンと従来のWeb開発システムでは、そもそもの作り方に大きな違いがあるため、エンジニアであっても技術構造を理解してもらうことは簡単ではないと思っています。私自身がWeb開発エンジニア出身だからこそ、身に沁みて感じます・・・

そのため、まずはWeb開発エンジニアにも伝わりやすい内容にすることを意識し、そのうえでさらにDatachainの新しく革新的な取り組みを多くの方に理解してもらうことを目指しました。

  • 事業紹介パートは、ブロックチェーンが身近でない方にもそのスケールと意義が伝わる内容に

  • 技術パートは、Web開発エンジニアの方にも伝わりやすいように、Web開発の技術とブロックチェーン開発技術の関連性を示す

これらを網羅的にクリアできるよう、Datachainメンバー総出で取り組んだ渾身の資料になっています。

ぜひご一読いただけましたら嬉しいです。

2つの大きな事業へのチャレンジ

ここからは資料の内容について、解説を加えながらご紹介させていただきます。

Datachainは2つの事業を実現するフェーズに来ました。

1つ目の事業はクロスチェーンブリッジです。
クロスチェーンブリッジとは、異なるブロックチェーンネットワーク間でのデジタルアセットの交換を可能にするサービスです。

グローバルでは先行する企業もありますが、ブロックチェーン間通信のセキュリティ技術が十分でないことが課題で、現在でも年間数千億円規模の暗号資産流出事件が起きている現状があります。
その社会課題を解決するため、私たちDatachainは低コストでより安全な分散型取引を実現できるアプリケーションを開発しています。

ブロックチェーンはエンターテインメントのイメージも多くありますが、このプロダクトは高度な技術的取り組みによって生まれた、筋肉質で骨太なプロダクトになっています。

クロスチェーンブリッジの市場規模

この事業単体でもユニコーン企業が存在するようなスケールの事業です。
着々と開発が進んでいますが、プロダクトローンチまでさらなるブラッシュアップと開発も大詰めとなる重要なフェーズです。

クロスチェーンブリッジ事業への想いはTOKI  Founder 石川大紀氏の記事もぜひご覧ください。


2つ目の事業は国際送金ソリューションです。

日本ではグローバルに先駆けてステーブルコインを規制する改正資金決済法が施行されており、このアドバンテージを活かして世界の資金フローをより効率的なものへ改善する取り組みを実現するものです。

Datachainは創業から約5年、研究開発に注力して技術力を磨きつづけた結果、世界トップクラスの技術力を誇る集団へと成長しました。その高度な技術が評価されたことで、国際送金におけるAPI連携の許可を取得することができ、いよいよここから世界で初めてこの取り組みを実現させるという重要なフェーズに差し掛かっています。

国際送金市場規模

この事業はデカコーン企業を目指すような巨大なスケールの事業です。

国際送金市場は、2023年時点で約2京8500兆円(190兆ドル)を取り扱う非常に大きな市場でありますが、現時点では送金に数日かかったり、送金コストが高いなど、特に新興国との取引においてはまだまだ伸びしろがある領域です。私たちはステーブルコインを活用して「早くて、安くて、便利」な国際送金の実現を目指しています。

日本のメガバンクや国際金融機関など様々なステークホルダーとの連携も発生する取り組みですが、エンジニアメンバーにも自分たちで実現方法を主体的に提案していくアグレッシブさが求められます。そこにはもちろん技術的な知識も必要ですが、ドメイン的な知識を前提にプロダクトの成長を見据えたシステムを作り上げることを目指していく必要があります。

国際送金ソリューション事業への想いは代表 久田の記事もぜひご覧ください。

Datachainを支えてきた信頼される世界水準の技術力

Datachainが2つの事業の実現を目指すことになったのは、世界レベルでの研究開発による技術を生み出している実績があるからこそです。
今後もこの開発の重要性は変わらず、先端技術を研究することで社会インフラへの変革を目指す、価値のある未知の技術の開発を実現していきます。

この技術ドリブンな取り組みを元に、プロダクト開発を行い、ユーザーに価値を届ける仕組みを土台の部分から作り上げていく、探索と実践を繰り返し行いながら、技術と価値が循環する組織を目指しています。

馴染みがない技術をいかに表現するか

チャレンジングで面白い、しかし伝わらない

  • イメージがないものを伝える部分

  • イメージはあるがこれまで(従来のWeb開発技術)と違う部分

Web開発出身の私としては、これらを上手く伝えることが難しかったです。しっかり伝えようとすると粒度が細かすぎたり、抽象度を上げると前提知識がない中での理解が難しくなったりしていました。このバランスと内容の正確さに苦慮しました。

技術の粒度をまとめ、技術の関係性を整理し、ビジュアルで表現することで雰囲気だけでも伝わるようにすることができたと振り返っています。

よくあるWeb開発は知っている前提で、ブロックチェーンとの組み合わせによって、技術での実現バリエーションが生まれています。

私たちの事業にはブロックチェーンの知識だけが必要なわけでは無く、高度なWebの開発知識にプラスしてブロックチェーンの技術知識が必要になります。
ブロックチェーン上で動くアプリケーションと、ブロックチェーンではない従来のWebアプリケーションで動く部分の両方の特性を理解しながらそのバランスをとる設計が必要です。その技術的な難しさと面白さが共存しています。

この技術の一部の図を見て、エンジニアのチャレンジとして面白そうだと感じてもらえたら嬉しいです。ただ、この図を見るだけで全てを理解することは難しいと思います。もっと詳しく知りたい方はぜひ気軽にカジュアル面談でお話したいです!

謝辞

ここまで記事をお読みいただきありがとうございました!

この記事では資料の一部のみの紹介になっているため、詳しい内容が気になった方はぜひ新しくなった会社紹介資料を読んでいただければと思います。

  • どのようにこの大きな事業を実現するのか

  • 事業を実現するための強み

  • 技術一つ一つの詳しい観点

なども知ることができます。


また、この資料の作成にはトラックレコード社さんに全面的に協力してもらい、非常に難産の中で色々なリクエストに応えてもらいました。完成まで伴走いただきありがとうございました!

お知らせ

今回の資料アップデートによって私たちの取り組みをよりわかりやすく伝えられるようになりました。このアップデートに合わせて、今後はオンラインイベントの開催も予定しています!

Webの技術に加え、さらに新しい技術を使って、これまでできなかった社会課題の解決に取り組む会社を集めたオンラインイベントです。
ぜひ参加登録をお願いします!


その他にもいくつかリアルイベントにも参加します。

今後こちらのイベントに参加予定ですので、是非お時間のある方はブースにお立ち寄りください!

①PRODUCT HISTORY CONFERENCE 2024
 
開催日時:2024年11月30日(土) @京橋

②SRE Kaigi 2025
 開催日時:2025年1月26日(日) @中野

③EMConf JP 2025
 
開催日時:2025年2月27日(木) @新宿


この会社紹介資料よりさらに詳しい説明をカジュアル面談でお伝えしています。

入社時にブロックチェーンの知識は必ずしも必要ではありません。ブロックチェーンを知らない方でも、Datachainの取り組みが気になる人がいらっしゃいましたら、こちらからカジュアル面談の連絡をいただければと思います。