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クロスチェーンブリッジ「TOKI」がβメインネットをローンチしました!

本日プレスリリースを出しておりますが、Datachainが開発を支援するクロスチェーンブリッジの「TOKI」が本番環境での稼働を開始しました!

こちらのnoteでは、今回のリリース内容の解説と今後TOKIが目指す方向、そしてDatachainの事業との関連についてお話しさせていただきます。


リリース内容について

クロスチェーンブリッジの「TOKI」は異なるブロックチェーン間でのトークン交換を可能にするサービスです。


実際のアプリケーション画面です

TOKIを使用することで、EthereumとBNB Chain間のアセットをIBC(Inter-Blockchain Communication)経由でシームレスにSwapすることが可能になり、この2つのメインネットワーク間でIBC接続がされたのは世界初の事例となります。

今回の発表は“βメインネット”リリースとして、EthereumとBNB Chainの2つのネットワークのサポートとなっていますが、今後はさらにOptimism、Base、Arbitrum、ZK-rollups、Avalanche、Polygon、Solanaなどへ対応範囲を拡大していく予定です!

TOKIのビジョン

TOKIは「The Internet of Blockchains」というビジョンを掲げています。

これは、既存のクロスチェーンの仕組みが「ハブアンドスポーク型」で、ハブの信頼に依存するのに対して、アプリケーション同士が直接つながるようなインフラを提供することで、インターネットのように第三者への信頼に依存せずにアプリケーション同士をつなげることを可能にする、という考え方です。

今後、ブロックチェーンの利用が広がり、ブロックチェーン間をつなぐニーズが高まってくる中で、このようなオープンな仕組みが標準になっていくという考えに基づいています。

Datachainの技術的取り組み

Datachainでは、2021年からインターオペラビリティ(相互運用性)の研究開発を続けており、ibc-solidity(IBCのSolidity実装で、IBCを用いたインターオペラビリティをイーサリアム等の様々なブロックチェーンでも実現できるようにするためのもの)や複数のブロックチェーン向けのモジュール開発など、IBCへの重要な貢献を行ってきました。

今回のTOKIにおいては、これらのIBC関連の実装に加え、LCPというTEEやゼロ知識証明を用いたミドルウェアを用いることで、安全性・コスト効率性の両面に優れたブロックチェーン間通信のインフラを提供しています。

Datachainの技術的な取り組みに関心のある方は、ぜひ以下のリンクをご覧いただけると幸いです。

本技術の活用について

TOKIの基盤となるブロックチェーン間のインターオペラビリティ技術は、Progmat社提供のステーブルコイン発行管理基盤「Progmat Coin」で発行されるステーブルコインにおいて活用されています。これにより、同基盤で発行されるステーブルコインが、さまざまなブロックチェーン上で展開可能になります。

またDatachainがProgmat社と取り組むクロスボーダー送金基盤構築プロジェクト「Project Pax」においても、Datachainのクロスチェーン技術やTOKIの機能の一部が活用される想定です。

まとめ

今回はDatachainが開発を支援する「TOKI」のβメインネットローンチについてご紹介しました!

また今回のリリースにあわせてTOKIの日本語コミュニティもオープンしていますので、ご興味のある方はXにご参加ください!


TOKIの開発も今後さらに拡大していくため、開発組織を中心に積極採用中です。どんなメンバーが働いているのか?
気になった方はぜひこちらから各メンバーの記事をご覧ください。

またご関心をお寄せいただいた方はカジュアル面談からのご応募をお待ちしております!