ハイブリッドワークショップを開催!早くも第2回ワークショップを行いました
エンジニアリングマネージャの新田です。
前回からあっという間に3ヶ月です。新年会のタイミングに合わせ、Datachainの開発組織のメンバーを集めて第2回のワークショップを開催しました。
今回は一部のメンバーがオンライン参加となったため、ハイブリッドな開催になりました。前回の記事でも触れましたが、ワークショップは「オンラインでは埋めにくい要素に対してはオフラインでのやり取りによる穴埋め」を考えながら企画しています。
オフラインでの体験を失わないように設計することに苦慮しました。結果、オンラインの会話をつなぐ段取りが非常に難しかったですが、それだけに多くの学びもありました。何かの参考になれば幸いです。
ワークショップの準備と狙い
前回に引き続き今回もワークショップの設計、ファシリテーションのメインはgaoryuさんに行っていただいきました。
前回は2つの普段は見えない側面を知ってもらう狙いでした。1つめは個人の人柄や価値観。2つめはリーダー陣を中心としたコミュニケーションを広く見てもらい、全体が理解することが出来たらと想定していました。
前回のワークショップの様子はこちらからご覧いただけます。
今回の狙いは、個々の仕事に絡めた別の側面の理解や深堀りをすることです。
完全にランダムに話しても参加者の仕事で有用な理解が深まらないと考え、ランダムでの会話は20%程度にして、個人がもつ仕事やチームの立ち位置などを意識して個別の人と話すことを考えました。
仕事の影響範囲が広い人の思考を想像してもらったり、普段は話す機会が少ないが自分の仕事に関係する絶妙な位置にいる人と話してもらうことを狙い、会話の組み合わせを個別に設計しました。
年始で家の予定がある人も多く、キーメンバーが複数人オンライン参加となったため、急遽ハイブリッド開催で進めることになりました。
ワークショップの開始
当日の体調不良などで急な欠席も発生し、細かく個別で話すことを設計したことで、不参加の連絡が来るたびに運営での設計調整が多数発生して、開始直前までバタバタしてしまいました。
さらには、オンラインとオフラインの対話であっても個々の会話を重視した設計であるため、物理的なPC用意とオンラインと話す場を個別に用意し、デジタル的な論理的な場の設計と物理的な場との情報連携する方法を検討するなど、多数の複雑な設計が必要になりました。
オフラインの人もデジタルな場を共有すれば1つの情報を整理することで済むのですが、リアルの体験を優先しました。そのため、デジタルで書かれたものは運営でリアルの方へ付箋を書いて代わりに貼り付けたり、リアルで書かれたものを写真でオンラインで共有するなどの作業を行いました。
期待値デッサン
まずは「期待値デッサン」と呼ばれるワークショップを行いました。
前に立つモデルの人が、自分に対してどのような期待をしているか、想像して書いてみてもらいます。
想像するプロセスの途中で、相手の立場や仕事を想像し、その上で自分への期待を考えてもらうことを狙いました。
みんなで1つのプロダクトを作るときに関係ない人はいません。相手の仕事を想像することで、自分のできることを改めて考えてみます。
もし何も出てこない、自分は自分の仕事を粛々とするということしか出てこないのであれば、相手の仕事と関係のない仕事をしているか、相手の情報が足りないのかもしれません。
私は採用中心に活動しつつ、開発組織全体に薄く入っているため、採用活動への協力の期待と組織への期待がされていると感じている人が多いようです。
相手のことを知ることも期待していますが、自分の期待を考えてみることで自分の仕事の解像度を高めることができれば良いと考えました。
小舟
次のワークショップは「小舟」と呼ばれるワークショップを行いました。
船がゴールに進む時、1.追い風になっていること、2.進むと嬉しいこと、3.進むスピードが遅くなっている重荷、4.このまま船が進むと発生するかもしれないリスク、を付箋に書き、情報をビジュアル的に共有しながら議論を進めるものです。
3回ほど組み合わせを変えて議論をしてもらいましたが、最後は非常に盛り上がっていました!
写真はバックエンドメンバーとフロントエンドメンバーが話した内容です。
現在は職能単位でチームが分かれていますが、機能単位でのチーム化が検討されていました。その議論をさらに深めるような会話が進んだようです。
他のグループでの議論では以下のような話が上がっていました。
嬉しいこと
とんでもない規模の市場に挑戦、サービスがいっぱい使われる、沢山の人の入社
追い風
自動化、フィーチャーチーム化、リクイディティアルゴリズムの変更による周辺の改善
リスク
ハードフォーク、法改正、対応ネットワークを増やすことが想像より大変
重荷
Cognitive loadの増加、新規入社の人が増えたときのフォーメーション
ワークショップのふりかえり
ハイブリッドでありながら個別の会話を重視し、リアルとデジタルの両面で深い設計を必要とするのは思った以上に難易度が高かったなと感じます。
正直なところワークショップ中はかなりドタバタしてしまったと言うのが私の感想です。
かなりドタバタしてしまって、中盤までは参加者とうまく噛み合っているのかな?と不安を感じる場面もありましたが、小舟の最後の議論ではどこのグループも活発に議論していたようで、良かったです。
チャレンジしたかいもあって、運営としては多くの学びを得ることが出来ました。もっと詳しく聞きたい人がいましたら、ぜひカジュアル面談などの申し込みをして貰えればと思います。
今年はどうなるのか?
ここからは全社の現在地を知るための説明会 & 質問会です。
代表の久田から新年の初めらしく今年に目指すことの説明がありました。
大きな事業の実現を目指す方向性と現実性、現在の状況などが丁寧に説明されました。この話を聞いてこの1年で目指すことの理解が深まり、さらにワクワクしました。
会社の方向性の理解が深まったと同時に、まだまだ社外に伝えきれていない面白いことがたくさんあると感じました。
もちろん、現時点では話せないことも多くあるのですが、うまく伝えきれていないことも多くあります。事業のチャレンジの価値、今だからこその市場の流れ、良いポジションでこのチャレンジができるが同時に難しいことをやろうとしていることも理解している。しかし、これらを実現、推進できる人がいれば、面白くなる。
これからも様々な角度から発信をしていきたいと考えていますので、こちらのフォロー登録をお願いします。
懇談会
全社員での懇談会です。業務委託の方々も多く参加していただきました。
今回は個別で話すという設計を懇談会でも行いました。全ての座席を事前に指定し、時間ごとに3回の席替えを行いました。
時間ごとに席替えは行いますが、席の移動は自由です。
狙いは2つあります。
1つめは最初に座った席で会話する人が固定してしまうことに対して変化を起こしたい。
2つめは取締役レベルの人は各テーブルに分散して配置し、取締役レベルの人とメンバーがまんべんなく話せるようにしたい。
席替えはやや大変ではありましたが、それ以上に、各メンバーが色々な人と会話する機会を意識的に作り出すことができ、なかなか良い取り組みだったのではないかと感じます。
まとめ
会を重ねるごとに新しいメンバーが増え、楽しく過ごせたと感じます。
前回の反省を踏まえ、集合写真も取ることが出来ました!
リアルで集まると沢山の人が関わっていると改めて感じることができます。しかし、複数の事業を推進するためにはまだまだ各領域を推進するメンバーが足りません。
大きな市場の変化の兆しに対して、Datachainは良いポジションにいることが出来ていると感じます。このチャンスを実現する難しさを乗り越え、面白さを感じながら、今年も邁進していきます!