スタートアップのハイグロースな組織にEMとして入社して3ヶ月のふりかえり
Datachainの新田です。現在はEMとして採用にも携わっています。
この記事では、私が今年6月にDatachainに入社してから今までにどんなことをしてきたかを振り返っていきたいと思います。
入社前 - 全然分からないけど面白そう!
入社のタイミングで新しい事業の話を聞きました。のちのProjext Paxです。
当時はまだプロジェクト名も決まっていませんでしたが、半端じゃない規模感と今だからできるチャレンジということに、胸が踊りました。「ブロックチェーンの技術のことは何もわからない、でもだからこそ逆に面白い!」と感じてチャレンジしようと思いました。
入社の経緯はこちらの記事にも書いています。
入社1ヶ月目 - ゆっくり様子見… ではなく、全速力で!さすがハイグローススタートアップと実感
入社して最初の1週間は入社セットアップ、1ヶ月くらいは既存メンバーとの1on1により各メンバーの人柄の理解、今の組織の状況や課題を把握ができたらいいかな。これが、私が入社時に思っていたことです。
しかし、入社してゆるゆると入社ガイダンスでもらったTODOタスクをこなしていた業務3日目、 朝10時に meeting と書かれた予定がGoogleカレンダーに入りました。なんとなしに参加してみると、そこから大きなチャレンジが始まることになりました。
そこでもらった仕事は「新しく事業を立ち上げるにあたって予算を策定する必要があるため、ドラフトで良いので必要な開発体制を1週間で考えて欲しいというリクエスト」でした 笑
これは入社の時に受けていた期待の役割だと感じ、自分が進めるべきだと確信しタスクを引き受けました。
ここで「まだ無理(入社間もないので早すぎる)だからサポートで入って」と言われないのは良かったですね。「会社のことはまだ何も知らないですけどいいですか?」って思いましたが、このように大胆に任せてもらえて、「ああ、スタートアップだ。おもしろい!笑」と正直思いました。そして、めちゃくちゃやる気が出たことを今でも鮮明に覚えています。
入社して翌週、早速新しい事業の開発組織設計に取り掛かりました。当時はまだ何もわからないので、ヒアリングや想像で埋めながら準備して、ミーティングでズレを修正しました。叩きがあれば前に進めるとポジティブに思いながら進めてました。今思えば少し違うと感じる所もありますが、予算を組むための概算と根拠は最低限は抑えられたかな〜と感じます。
入社して3週目、新規事業のプレスリリースに合わせ、エンジニア向けの情報発信の準備を全力で進めていました。プレスリリースで発信をするにも、既存のエンジニアの価値観や開発文化を知らないと難しかったので、全員との1on1はここでやっていきました!みんなのやりがいや課題も同時に聞きながら、自分の推進タスクで必要となる発信材料も聞いていきました。
最小限の範囲に絞って採用戦略に必要な骨子を考えながら、プレスリリースに合わせた記事を作っていきました。色々と調整があり、このタイミングでは発表はできなかったのですが、公開の可能性を考えてここで準備を整える必要がありました。
その中の1つの記事がこちらです。
入社して4週目、実現したい開発体制が決まったので、次に採用を加速する必要があります。
オフラインで3時間会議室に籠もって、採用プチ合宿を行いました。採用戦略のブレストから採用アクションの方向性の議論まで、組織を作っていくために採用をどのように進めていくか認識を揃えていきました。普段はフルリモートなのですが、対面でぎゅっとミーティングすると色々決まってアウトプットできていいですね!
入社2ヶ月目 - 採用加速!種を蒔く、仕組みを作る!
事業の立ち上げに必要な組織を作るため、大きく採用自体を変えていく必要がありました。これまでの年に数人の採用から、事業立ち上げに伴い10倍近い規模の採用を行っていく必要があります。
そのためにはDatachain採用の理解を促進する必要があり、自分も面談・面接の参加を開始しました!自分も選考フローに入って、もっとDatachainを語れるようになっていきたい。さらに、選考中の課題を探し、改善アクションを考えます。
同時に採用の戦略を深める必要があります。ここで2つのポイントに力を入れていく体制を考えました。母集団の拡大と選考プロセスの改善です。この2つのポイントにおいてそれぞれを加速させるために2社契約を行って、それぞれに進めました。
1つ目の母集団形成のためには、まずDatachainを知ってもらう必要があります。しかし、絶賛開発中のクロスチェーンブリッジ、国際送金の新規事業、そしてブロックチェーンという技術、どれも馴染みが少ない中で、どのように発信していくべきかを考え、言語化する必要がありました。考えるだけでは見つからないことは情報収集も必要です。
これらの情報を整理して伝わる情報にするために、採用戦略に知見を持つ会社に入ってもらって壁打ちをしてもらいながら情報を整理しました。これによって採用ピッチ資料も新しくなりました!
ちょうど先日公開できたので、こちらも後日改めて記事で触れたいと思います。
同時に個別の広報活動も動き始め、Findyさんのインタビューを受けたり、イベントスポンサードの予算検討なども進めました。
2つ目は採用プロセスの改善です。
アクション量を増やすだけであれば、チャネルを増やしリソースを集めればどんどん進められるのですが、質を高めることは簡単にはできません。しかも求めるエンジニアのペルソナは相当なハイレベルであるため、正しくアプローチができていなければスタートアップの少ない採用リソースは本来のターゲットでないアクションによってあっという間に埋まってしまいます。
採用活動は大変なので、日々の量に圧倒され改善活動を動かしにくくなってしまうこともあります。
そこで、選考プロセスはシャープに実行する必要があります。「この工程は必要だったのか?」を考え、前工程にフィードバックすることで改善されることを期待します。しかし、色々なチャネルで動くと情報がバラバラになり、選考の前工程への改善が起きにくくなったり、ボトルネックがどこにあるのかわかりにくくなります。
そこでデータから整理することでファクトベースでの改善サイクルをつくりたいと考えました。こちらも、とある会社さんに入っていただき、今まさにこのデータの整理やビジュアル化が進み動き出すところです!このデータ整理の仕組みを元にしたボトルネックの分析や次アクションの検討を進めるプロセスが動き始めました。
そして、既存組織へのアプローチも重要と考えています。採用を行うには採用のアプローチだけをやっていては実現できません。Datachainの良さを伝える必要があります。より正しく伝えるために、今の組織の価値観を理解し、整理するために「大事にしている価値観ワークショップ」を行いました。
また並行して、開発組織の技術成長や事業実現を応援するための開発組織制度設計の検討を進めました。
開発組織制度設計は施策をnoteで絶賛発信中です!まだもう少し制度が増える予定です。
入社3ヶ月目 - ついにProject Pax情報公開! 実行!実行!実行!
採用の根拠とインパクトを伝えるためにこの公開を待っていました!
この発信を切っ掛けに情報発信を強化し、候補者へのアプローチなどを実行します。Project Paxの記事を発信してから現在まで、継続して毎週発信をしています。
現時点で順調にカジュアル面談数も増えており、多くの候補者さんに会うことができて嬉しいです!
入社を決めてくれる人も増えています。それでもまだまだ組織のキーマンになる人が足りません。採用は更に加速します。
そして既存組織改善も進めます。徐々に入社者が増えることは分かっているため、オンボーディングを整える必要があります。キャッチアップが難しい領域であるため、オンボーディングを充実させると同時に、たくさんの入社者を受け入れた場合でも効率高く事業を進められるように仕組み化する必要があります。
既存組織の改善にはガオリュウさんが参画してくれて、日々の改善意見をもらったり、オフラインのワークショップの設計と実施をしていただいています!
3ヶ月間、色々な事を進めて忙しそうに見えるかも知れませんが、入社してすぐに貰えた夏休みもちゃんと消化しています!フルリモートなので効率的に生産性を高く仕事は進めて、プライベートの時間も柔軟に対応して対応できます。
現在 - まだまだ欲しい組織の仕組みがいっぱい!
入社3ヶ月の記事を書こうと思っていたら、既に5ヶ月が経っていました(笑)
既に記事のボリュームが長くなってきてしまったので入社半年の記事になるとヤバいので急いで書きました。
直近では実行で一生懸命になってしまって、改善アクションが弱くなっていたので、今改善も再実行中です。そしてまだまだ始められていない施策もあります。色々なものを仕込み中です。
直近ではYOUTRUST主催のPRODUCT HISTORY CONFERENCE 2024のイベントに参加します。
ブース出展しており、気軽に対面で話しができるので、是非興味がある方は来ていただきたいです!
組織がまだまだ小さいので色々なことが初めてです。
仕組みから全部つくる必要がありますが、私たちが目指している事業のスケールを実現するために、求めるレベルは日本トップクラス。みんなメガベンチャーやスタートアップの知識があるため、技術も組織も高いレベルでの実行を目指して動いていて、非常に大変ですが楽しく働いています。目指すレベルが高いので成長痛の毎日ですが、今までの経験をフル活用することで楽しんでいます!
急成長のスタートアップの面白さと普通では触れることのない新しい領域の技術、そしてそこで働く人たちがとても面白いです。約2京8,500兆円という桁違いな領域をターゲットにした大きな事業の実現を目指し、実現するための組織づくりを一緒にしませんか?
これから - この大きな挑戦を実現する組織を作る
まず採用をしていかないと、この大きな規模の2つの事業を推進することはできません。
正社員の開発エンジニアもまだまだ全然足りません。
私は採用で手一杯になっているので、プロダクト開発推進のEMにも来ていただきたい!
今のチームはまだまだ開発を加速できる余地がたくさんありますし、これから立ち上げるチームも垂直立ち上げの必要があります。会社の文化をこれから定義するフェーズを行いながら、様々な組織の初めてを推進し、自分たちのチーム文化を作っていきます。
求める技術も特殊です。Webの知識は当たり前に使いこなしつつ、多くの人にとって新しい知識になるブロックチェーンを概念ではなく技術として理解しながら事業に適応する必要があります。
扱う領域は世界のお金を取り扱う領域のため、単純に動くシステムを作るだけではなく、堅牢で柔軟な安全を担保したシステムの必要があります。
ブロックチェーンを最初から知っている必要はありませんが、システム開発の根源的な論理的理解や課題解決力などを通した良い設計、良い実装を実現する深い技術理解や活用するスキルが必要になります。
PS. 技術をもっと知りたい。分からなさすぎて ルー大柴にしか見えない
技術の勉強ももっとしたいと感じます。
言葉が分からなさすぎてエンジニアになりたての頃を思い出しました。
これはslackで目にした一文なのですが、分からなさすぎて ルー大柴にしか見えない (笑)
新しいことを知ることは単純に面白いです。
分からないことに挑戦して楽しんでみませんか?
まずはお話を聞いてみたいという方は、ぜひ以下のカジュアル面談フォームよりご連絡いただけると幸いです。私 新田か、もう1名のEM 加藤のいずれかがご対応させていただきます!
求人一覧は、こちらからご確認いただけます。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!